最後から二番目の真実

主にミステリの感想

小説

定本 黒部の山賊 -伊藤正一

定本 黒部の山賊 アルプスの怪 作者: 伊藤正一 出版社/メーカー: 山と渓谷社 発売日: 2014/02/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (5件) を見る 北アルプスの最奥部・黒部原流域のフロンティアとして、長く山小屋(三俣山荘、雲ノ平山…

ハルビン・カフェ -打海文三

ハルビン・カフェ 作者: 打海文三 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2002/04 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (19件) を見る 福井県の西端にある、海市(=蜃気楼の意味)という、いささかロマンチックな名前を与えられた新興の港湾都市…

量子力学の解釈問題―実験が示唆する「多世界」の実在 -コリン・ブルース 和田純夫訳

量子力学の解釈問題―実験が示唆する「多世界」の実在 (ブルーバックス)作者: コリン・ブルース,和田純夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/05/21メディア: 新書購入: 6人 クリック: 146回この商品を含むブログ (26件) を見る 「意識をもつ観測者」が状態…

薄妃の恋 --僕僕先生 -仁木英之

薄妃の恋―僕僕先生作者: 仁木英之出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (57件) を見る さあ、ボクについてくることだ。この世界、二人で旅するには十分広い――。 大人気作『僕僕先生』から二…

僕僕先生 -仁木英之

時は唐代。若き王弁は父の財産に寄りかかり、学ばず、働かず、娶らず、ひたすら安逸を貪っていた。そんなある日、父の命で黄土山へと出かけた王弁は、そこでひとりの美少女と出会う。自らを僕僕と名乗るその少女、なんと何千何万年も生き続ける仙人で…不老不…

ゴドーを待ちながら -サミュエル・ベケット

田舎道。一本の木。夕暮れ。エストラゴンとヴラジーミルという二人組のホームレスが、救済者・ゴドーを待ちながら、ひまつぶしに興じている―。「不条理演劇」の代名詞にして最高傑作。(amazonより引用) ゴドーを待っているのにゴドーはやってこない事で有…

凍りのくじら -辻村深月

http://d.hatena.ne.jp/pucci2486/20081206/1228554598 ようやく投了凍りのくじら (講談社ノベルス)作者: 辻村深月出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11/08メディア: 新書 クリック: 48回この商品を含むブログ (164件) を見る 写真家を父に持つ女子高生の…

凍りのくじら -辻村深月 まだまだ読書中

凍りのくじら -辻村深月 読書中 - 最後から二番目の真実 まだまだ読書中です。 前回も書きましたが、登場人物、特に主人公の自分中心の語りが気になります。慣れない。 どの人物も「私が〜。あなたと違って〜」ばかりなのが気になって気になって。ほぼ全員他…

ベスト本とジャンルの閉塞性 -ラノベ読者は案外狭量?-

さてさて、ベスト本も今年分はほぼ出揃いつつある状況ですが、あまり読まないジャンルをベスト本をきっかけに読む、なんてのは結構ありがちですよね。で、自分も普段はミステリばかりなのでここはぜひ他ジャンルもと今勢いのある(文芸は数年勢いが続くので…

朝日ノベルズって高いのか?

朝日新聞出版、ライトノベル世代向けに朝日ノベルズを創設。第一弾はミニスカ宇宙海賊 : イフカルト - ライブドアブログノベルスで1000円って高いのか? 調べてみようざっと調べてみました。 対象は自分が購入した2003〜2008までのノベルス、及び新書等の同…

赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説(2006/12/28)桜庭 一樹商品詳細を見る赤朽葉万葉、毛鞠、瞳子三代にわたるサーガ(と言うほどの壮大さはないが、それでも時間の重みを感じさせる)と最後の、時代の変化と変われない人の姿にほろり。悪くはない出来で、好きな人が結構出てきそ…

ルール推理は可能か?

「ひぐらしの鳴く頃に」や「うみねこの鳴く頃に」などで言われる「ルール推理」がどの程度可能か考えてみました。ここでは「推理可能」を「この考えを採用すればある現象を説明でき、また検証することができる」とします。さて、「ルール推理」で推理する対…

The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day

The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day(2007/11/26)乙一商品詳細を見る結論から言えば面白かった。億泰が馬鹿キャラなだけでない、兄思いのところが出ていたり、由花子があいかわらず康一LOVEだったり、ファンの期待した描写があるのがいいです…

評論は結構おもしろいけども

小説を読むときに、「作者はこういいたいのかな?」とか作者の、あるいは著者の考えを想像する事はあると思います。大概そういった想像はあくまで「自分の想像」であって著者の考えとは同じではないと思っています。他の方もそうだとは思います。一般的に考…

空の境界 の続き

前述の自殺、事故の話ですが一つこれがやりたかったのでは、と思うところがあります。おそらくは笠井潔の「哲学者の密室」で書かれる「宙吊りにされた死」のようなことがやりたかったのだと思います。あくまで想像、妄想ですが。密室の中で殺された人間がい…

空の境界

空の境界 上 (講談社ノベルス)(2004/06/08)奈須 きのこ商品詳細を見る話題になっていて解説が笠井潔ということで購入。 まずは上巻で様子見、と下巻は買わなかったけど、問題なし。 助かった。下巻分の1000円ちょっと損するところだったよ。結論から言うと何…

となり町戦争

となり町戦争三崎 亜記 (2006/12)集英社 この商品の詳細を見る 実感のわかない「戦争」について。戦争は私たちの世代にとってテレビの向こうの「番組」出しかないわけですが、この実感のわかない遠くの世界を隣町との戦争を使ってうまく描いています。終盤近…