最後から二番目の真実

主にミステリの感想

神のロジック・人間のマジック

神のロジック・人間のマジック神のロジック・人間のマジック
(2003/05)
西澤 保彦

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同時に発売された歌野晶午葉桜の季節に君を想うということ」とは双子のような作品。両方読むとこの二冊が同時に世にでた事にまず驚きます。

たった六人しかいない、砂漠の中の"学校"で行われる実習は犯人当て。この学校とは何なのか、自分たちはなぜここにいるのか、自分の周りが危うく変わっていく面白さ。自分の見ていたもの、感じていたものが信じられなくなる、そんな不安定さ

神のロジック〜では一つのトリックを成立させるために一つの世界を作っています。それがラストでのカタストロフィを際立たせています。このラストのどうしようもない寂寥感はこのトリックを使う必要があったとおもいます。

葉桜の陰に隠れて注目されなかった作品ですが、個人的にはもっと読まれても、と思います。