最後から二番目の真実

主にミステリの感想

人狼城の恐怖

人狼城の恐怖〈第1部〉ドイツ編 (講談社文庫)人狼城の恐怖〈第1部〉ドイツ編 (講談社文庫)
(2001/06)
二階堂 黎人

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人狼城の恐怖〈第2部〉フランス編 (講談社文庫)人狼城の恐怖〈第2部〉フランス編 (講談社文庫)
(2001/07)
二階堂 黎人

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人狼城の恐怖〈第3部〉探偵編 (講談社文庫)人狼城の恐怖〈第3部〉探偵編 (講談社文庫)
(2001/08)
二階堂 黎人

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人狼城の恐怖〈第4部〉完結編 (講談社文庫)人狼城の恐怖〈第4部〉完結編 (講談社文庫)
(2001/09)
二階堂 黎人

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世界最長の本格推理小説。1部のドイツ篇を読むだけでも使われているトリックの数の多さに圧倒されます。もちろん1部だけではトリックは明かされませんが密室に不可能犯罪のオンパレードで期待を高めてくれます。舞台の人狼城にも何かしら秘密がありそうですが、まだまだ真実には近づけません

次の2部ではドイツでも同じような事件がおきている事が分りますが、そこを退屈させずに読ませてくれます。「人狼」の存在がアクセントになって興味を持続させています。もう、この時点でテンションは最高潮。両方の人狼城が全員死亡で幕を閉じてしまいます

続いて3部は少々トーンダウン。探偵が手がかりを探す展開のため地味で少々退屈ですが、手がかりが少しづつ提出されていく過程は面白い。大量殺人の動機らしきものが見えてきますが、まだまだ見当もつきません

そして第4部の怒涛の解答篇。密室は暴かれ、人狼城の正体も白日の下にさらされ怒涛のカタルシスが訪れます。もうここまで読んでよかったと思わせる出来です。全てが意外ながらも納得のトリックには作者の工夫や苦心しただろう事が分かります。

ただ長いだけではない、快心の作品です