最後から二番目の真実

主にミステリの感想

黄昏たゆたい美術館 柄刀一 読み終わった

黄昏たゆたい美術館

黄昏たゆたい美術館


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『黄昏たゆたい美術館』
 表題作。日光を大胆にライティングとして取り入れた美術館が舞台の掌編。非常に夕方、黄昏のイメージを大切にしていることが伝わってきました。その黄昏がたゆたう美術館の偏屈に展示法を強要する館長、その行動に不審を感じて…… 事件らしい事件は起きず、肝となるネタも弱め。しかし、美術館と館長の秘蜜を知るとこの短編集の締めにふさわしい、非常に幻想的で美しい光景が広がりました。

 柄刀氏は今までも幻想味の強い推理小説を書いていますがこの短編集は今まで以上に幻想味に振っており、氏の作風の意図的な変化を感じました。