最後から二番目の真実

主にミステリの感想

火の神の熱い夏 -柄刀一 読了、なるほど暑いではなく熱いのね

火の神の熱い夏 (光文社文庫)

火の神の熱い夏 (光文社文庫)


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 火の神(アグニ)を連想させるほどの熱気のある夏の一日、父が何者かに殺された。背中を刺されてその上部屋ごと焼かれたのだ。そこに現れるのは南美希風。彼は遠隔殺人の可能性を指摘する。外は変わらずに登場人物を焼き続ける

 後書きではまだまだ水の神などシリーズ化していくことを書いていますが、これは中々難しい気がします。柄刀氏の作風はどちらかというとさくっとした読み物よりは科学知識と幻想味のある謎ではないかと思っています。

一方で今作は非常に軽く、特に幻想味も薄い作品です。とはいえ相変わらずきちんと可能性を潰しそれでも意外なネタを入れてくる職人技には驚かされます。しかし、龍之介シリーズが意外にも面白かった事と比較すると今回は余りいい方向には振れなかったと思います。アグニの持つイメージを作品に上手く取り入れられたと思いますが……

あと、関係ないことですが帯の下にAGNIと書かれていることに今気がつきました。いや想定も力入れていたのですね。