最後から二番目の真実

主にミステリの感想

本格ミステリー・ワールド2009 GET!! 

本格ミステリー・ワールド 2009

本格ミステリー・ワールド 2009


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年の瀬も押し迫ってきました。自分も他の方と同様に大掃除や整理整頓に忙しくなりそうです。そんななか見つけた本ミス・ワールド。

注目はさほどされていませんが、中身は本ミスこのミスと一味違う読みごたえのある物になっています。ぶっちゃけていうと「黄金の本格ミステリー」が脇役になるほど他のコラム、対談、インタビューが面白い。


例えば、小森健太朗笠井潔の対談。本格ミステリーと論理の関係や第三の波やゼロ年代の後のこの時代に本格に対してどのような向き合い方をするべきなのかという内容を語っていますがこれが面白い。

あるいは大倉崇裕の「倒叙愛好国日本」、霧舎巧の「館に関するいくつかのこと」もまた面白い。館は不動産、って言われてみると当たり前ですが結構面白い視点だと思います。固定資産税や近所づきあいや住所はどうなっているのか分からない館って結構ある気がします。


気になる作家の来年の予定では霧舎巧の霧舎学園シリーズが来年11、12月と同時刊行されるそうです。+笠井潔の日本シリーズは「レーン最後の事件」があるように「鋼鉄の悲劇」という4作目を構想しているそうです。これはやっぱりというものですね


それ以外では「仮構された本格ミステリーの系譜」が注目するべき評論だと思います。要旨は「「名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒な大トリック」といった十角館の殺人で語られた「黄金期の作品」はそれほど数は無い」というもの。これだけでおおよそ読む価値を感じていただけるのではないでしょうか?