最後から二番目の真実

主にミステリの感想

パズル崩壊 -法月綸太郎

パズル崩壊 WHODUNIT SURVIVAL 1992-95 (集英社文庫)

パズル崩壊 WHODUNIT SURVIVAL 1992-95 (集英社文庫)


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パズル崩壊 -法月綸太郎 - 最後から二番目の真実
の続き


トランスミッション

誘拐犯から間違い電話がかかってきた。仕方なく本来の被害者の家に電話をする推理作家。しかし少しづつ話はおかしな方向へずれていき……

最初の着想からストーリーを作っていき、落しどころに悩んで悩んでこのちょっと爽やかなオチになった、そんな印象でした。着想もオチも好きなんだけども割り切れない不完全燃焼な燻りが残っています


シャドウ・プレイ

深夜に友人の推理作家から電話がかかってくる。何でもドッペルゲンガーについて知りたいらしい。それというのも次作のストーリーに必要だからという。そのプロットを仕方無しに聞き始めると……

これまた着想ありきの短編。中盤からはおおよそ会話のみで話が進んでいきますが、この推理作家と僕の掛け合いの何とも人工的なこと。話の面白さとは別に当時の作者の悩みが自然な会話すら忘れさせているような印象を持ってしまいました。全体的にどの作品も違和感が残ることに少々残念。


ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?

法月綸太郎は病んでいる


カット・プレイ

麻耶雄嵩の「夏と冬の奏鳴曲」をやりたかったのか?ミステリ的なお話であってミステリとは違うような感触。どうにも


……GALLONS OFF RUBBING ALCOHOL FLOW THROUGH THE STRIP

長編の出だしだけを切り取ったもの。病んでいる