最後から二番目の真実

主にミステリの感想

殺人現場はその手の中に -柄刀一 読了


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“癒し系”名探偵・天地龍之介、ますます好調の最新作!
トリックは〈ページ〉に隠されている!
この本を手に取る皆様へ24、25、28、29、32ページにご注目!
謎の「刻印」があなたを事件へと導きます
IQ190の超天才…の割にはちょっと惚(とぼ)けた名探偵天地龍之介。“学習プレイランド”建設のため、協力を求めて訪れた科学研究所で、一冊の本から血痕が見つかった。半年前に失踪、その後他殺体で発見された所員・安場(やすば)の血液だった。本の著者は安場が激しく対立していた人物。被害者のメッセージなのか? しかし失踪当時、まだその本は出来あがっていなかったのだ。いつ、どのように血痕は付着したのか? 事件発生の時間と場所をめぐる謎。奇妙な事件に、龍之介の高速頭脳がフル回転!
〈著者のことば〉
ミステリー小説における殺人現場は、もちろん小説世界の中にあります。しかし、「その本」が実際に、現実の殺人現場へ誘うとしたら……。 amazonより引用


ラストの「殺人現場はその手の中に」、これは傑作。

これは霧舎氏の「霧舎学園」シリーズに触発されたんでしょうか?とはいえそのトリック、本に残された幾つかの血痕、そこから導かれる綺麗な解は二番煎じなどではないトンでもない傑作です。


飛び飛びのページに残された血痕が持つ不可思議、失踪時には存在しなかった本が持つ奇妙さ、これらがラストの解決でスパッと消え手がかりが繋がる快感。これらが短編の短さにギュッと詰まっています。これはシリーズでも随一といってもいいですね。

満足。