最後から二番目の真実

主にミステリの感想

名探偵に薔薇を -城平京

名探偵に薔薇を (創元推理文庫)

名探偵に薔薇を (創元推理文庫)


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怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。やがて、メルヘンをなぞったように血祭りにあげられた死体が発見され、現場には「ハンナはつるそう」の文字が……。不敵な犯人に立ち向かう、名探偵の推理は如何に? 第八回鮎川哲也賞最終候補作、文庫オリジナル刊行。(amazonより引用)

気がついたら「スパイラル」で一山当てていた城平氏のデビュー作。2部構成になっていてどちらもミステリとして一級品。この作品が最終候補止まりの理由は、この回の受賞作が谺健二の『未明の悪夢』だから。決して本作が何か欠けているからではありません。

この作品ののキモは「名探偵とは何か」。この語りつくされている命題に新たな息吹を吹き込む内容は是非読んで確認していただきたい。自分もこの作品のメッセージには考えさせられました。名探偵の持つ孤独、「毒」、これらがトリック、ストーリーと有機的に接続され効果的に私達にメッセージを伝えてきます。


是非作者には小説を発表し続けて欲しい