最後から二番目の真実

主にミステリの感想

垂里冴子のお見合いと推理 -山口雅也

垂里冴子のお見合いと推理 (講談社文庫)

垂里冴子のお見合いと推理 (講談社文庫)


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縁談は事件を連れてやってくる――!

垂里家の長女・冴子、当年とって33歳、未婚。美しく聡明、なおかつ控えめな彼女に縁談が持ち込まれるたびに、起る事件。冴子は、事件を解決するが、縁談は、流れてしまう……。見合いはすれども、嫁には行かぬ、数奇な冴子の運命と奇妙な事件たちを名人上手の筆で描き出す、特上の連作ミステリーついに文庫化。

見合いの場での怪事件という一風変わった状況を扱ったミステリ。山口氏いわく「アンプラグドのコンサート」と言うことですが、意味合いとしては「奇を衒わないごく普通のミステリ」と言ったところでしょうか。


出来はさすがのものでそつなく、綺麗にまとまった作品ばかり。状況とキャラクターたちの動きを楽しむタイプの推理小説でした。自分の好みはキッド・ピストルズや奇偶のような異常だけれども芯の通った世界観の山口作品が好きなので少々がっかりですが、コレはコレで中々アリかな