最後から二番目の真実

主にミステリの感想

天外消失 -早川書房編集部・編

天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1819)

天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1819)

【世界短篇傑作集】かつて〈世界ミステリ全集〉の最終巻として刊行された『37の短篇』は、古典風のパズラー作品から、ハードボイルド、クライムストーリーにいたるまで、傑作中の傑作を結集した画期的アンソロジーだった。三十五年の時を経て、その精髄がここに復活。密室不可能犯罪の極致ともいわれる、クレイトン・ロースンの「天外消失」をはじめ、ブレット・ハリデイの名作「死刑前夜」、メグレ警部登場のジョルジュ・シムノン「殺し屋」、スパイ小説の巨匠アンブラーの本格ミステリ「エメラルド色の空」など多士済々の十四篇を収録!(amazonより引用)

これは豪華!!著者の面子だけ並べてもすごいがその中身がまたすごい。

「天外消失」「火星のダイヤモンド」「最後で最高の密室」等の本格物、「ジャングル探偵ターザン」等のサスペンス、どれも面白いはずれ無しの短編集。


特に面白いのが「火星のダイヤモンド」SF+本格ミステリの融合といえば「星を継ぐもの」がありますが、「火星のダイヤモンド」のシンプルで現実的なトリックがとても面白い。シンプルな着想をSFで大きく仕上げるとこんなに面白いとは。


「エメラルド色の空」は「エコール・ド・パリ殺人事件」を思わせる一編。「ロジャー・マーガトロイドのしわざ」のときにも思いましたが日本と感慨で共鳴する作品を読むと嬉しくなります。