最後から二番目の真実

主にミステリの感想

人魚は空に還る -三木笙子

人魚は空に還る (ミステリ・フロンティア)

人魚は空に還る (ミステリ・フロンティア)

「しずくは観覧車に乗りたい」富豪の夫人に売られてゆくことが決まり、最後の願いを口にした見世物小屋の人魚は、観覧車の客車から泡となって消えた。水神の怒りに触れて浅草は水中に沈んだのか。いや、地上という水底から人魚がその身を縛るもののない空へと還っていったのか――(表題作)。
心優しき雑誌記者と超絶美形の天才絵師、ふたりの青年が贈る帝都探偵物語。明治の世に生きるふたりの青年の交流をあたたかに描いた、新鋭の人情味あふれるデビュー作品集。(amazonより引用)


悪くは無いんだけどもちょっと鼻につく書き方で素直に楽しめなかった。

腰の低い探偵役と高圧的なワトソンというのはキャラ立てとしていい感じだし、それぞれの人物の動かし方も性格に合っているし、日清日露戦争頃の雰囲気も上手くつかめていると思う。


ただ妙にボーイズラブ的な、男同士でイチャイチャさせたがりなのが合わないなぁ。
トリックは非常に小粒というかその見せ方でミステリたらしめているタイプ。あまりミステリにこだわらずに書いたほうがこの人の場合いいのかも。あるいは長編のほうが人物も書き込めるのであっているのかな?