最後から二番目の真実

主にミステリの感想

真珠の首飾り -ロバート・ファン・ヒューリック

真珠の首飾り (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

真珠の首飾り (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

難事件を解決し、一息つこうと江城の町へやってきたのは、名探偵として名高いディー判事。だがやはり彼には休息の時はなかった。身分を秘して投宿した旅館に、町にある皇室の離宮から突如お召しがかかったのだ。訝しみながらも参内したディーの前に現われたのは、皇帝の息女であった。皇帝から賜った首飾りが忽然と消え失せた、事が露見する前に極秘裏に探し出してほしい…許可なしには何人も立ち入れない離宮内で、いったい何が起きたのか?古代中国に材を取り、巧妙なトリックと大胆な推理で世界中に多くのファンを持つ人気シリーズ登場。(amazonより引用)


おー面白い。中国の公案小説と西洋の探偵小説を組み合わせた作風がとても面白い。スピーディーな展開に東洋的人情、悲恋話が組み合わさって読んでいて「痛快」な気持ちになる。


何より驚いたのはこのような東洋的な話を西洋人である著者が書いていること。後書きにもあるとおり唐というより明の時代を所々思わせる部分はあるものの違和感というほどでもなく、著者の研究力に感動する。


経歴からしてかなり日本、中国に詳しく(在日、在中オランダ大使)読んでいて驚きの連続でした。


ストーリは武侠小説や捕り物帳の趣。これはいい著者にめぐり合えた。