最後から二番目の真実

主にミステリの感想

田舎の刑事の趣味とお仕事 -滝田務雄

田舎の刑事の趣味とお仕事 (ミステリ・フロンティア)

田舎の刑事の趣味とお仕事 (ミステリ・フロンティア)

彼の名は黒川鈴木。姓名どちらも姓に見えるという点で、まあ珍名の部類に入る。職業は警察官。階級は巡査部長。既婚で子供はない。酒もタバコもやらない。ギャンブルなど論外。ふだんはヒマでも、事件が起これば無能な白石と真面目な赤木、二人の部下を連れて現場に急行する。起こる事件はワサビ泥棒、コンビニ立てこもり事件、カラス騒動にトーテムポール損壊事件…のどかな田舎だって難事件は起きる。第三回ミステリーズ!新人賞受賞作から始まる脱力系ミステリ“田舎の刑事”シリーズ第一弾。肩の力を抜いてお楽しみください。(amazonより引用)

脱力系ミステリの煽り通りのナイス脱力。下らない性格の面々が取り組む事件は、正直な感想を言うと、典型的な謎ばかり。とはいえそれにバカの皮を被せるとここまで面白くなるのか、と結構感心しました。


皆好き勝手動くせいでシンプルな事件がどこまで無茶苦茶になるのかがミステリ的な興味の主眼になるわけですが、これがかなり面白い。島田荘司ミステリ的な「仮説のほうが面白い」とは違いますが「必死こいて捜査しているときが面白い」タイプ。ギャグも自分の好みに合って楽しめましたし、結構お得な一冊だったと思います。


掴みも最初に「真面目な巡査部長がネカマ」というかなりキテル掴みでぐっと引き込まれました。

良かった