最後から二番目の真実

主にミステリの感想

妖精島の殺人(下) -山口芳宏

妖精島の殺人(下) (講談社ノベルス)

妖精島の殺人(下) (講談社ノベルス)

街が消失し、妖精界が出現するという噂の「竹原島」。真相を探る学生の森崎と菜緒子、そして謎の招待状によって集められた富豪の郷原一族は、島の「妖精城」を訪れた。だが直後に悪夢は始まる!!墜落死、毒殺、銃殺…異形の城で起きる連続殺人。彼らは殺人鬼の魔手から生き延びることができるのか?そして街の消失と妖精界出現は真実なのか。(amazonより引用)

収まるべきものが収まるべきところに収まる、新本格らしい作品でした。島田荘司的本格というのがこの作品を言い表す言葉だと思いますが、やはり山口氏らしい冒険的な雰囲気が抑え気味?なせいで島荘的本格が表面に出てきたのではないかと思います。


そう、今回はいまいち「冒険」をしていないのが不満といえば不満。〜の殺人、と銘打って〜の冒険ではないので意図的に変えてきているのはわかりますがそれならもっとベーシックにいってもよかったかなと思います。


一方で大冒険ではみられない大型トリックに満足、結構そのトリックを全力で生かしたネタがいい感じ。真野原も島に到着後に殺人をきちんと防いでいたのはやりおるのう。


とはいえけなげな美人は死ぬ法則は健在か