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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

喜劇悲奇劇 -泡坂妻夫

喜劇悲奇劇 (創元推理文庫)

喜劇悲奇劇 (創元推理文庫)

上から読んでも下から読んでも「きげきひきげき」―題名に始まり、章見出しや登場人物は回文ずくめ、言葉遊びが随所に鏤められた本書。加えて主人公はマジシャン、紛うかたなき本格ミステリとくれば、斯界の魔術師泡坂妻夫のまさに真骨頂です。動く娯楽場“ウコン号”で起こる事件を、知的遊戯に長けた粋人は如何に描いたでしょう。余人をもっては代え難い話芸をご覧じませ。(amazonより引用)

登場人物も回文、章題も回文、タイトルも回文、最初と最後の文も回文。犯人も回文のように登場し、回文尽くしの作品。

解説で書かれているように回文にこだわったがために犯人や犯行方法がわかりやすいという弱点がありますが、この趣向を成功させたのですから目をつぶる、あるいは笑って拍手を送るのが正解な感じ。

アル中なのに、手品の腕が良くないのにモテモテな主人公に腹を立てて笑いながら楽しみましょう。

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