最後から二番目の真実

主にミステリの感想

時を巡る肖像 -柄刀一

時を巡る肖像

時を巡る肖像

名画に秘められた犯罪を、絵画修復士の御倉瞬介が、修復の手を進めながらその絵にまつわる因縁を読み解いていく。ピカソ、フェルメール、モネ、安井曾太郎デューラーなどの肖像画の傷んだ部分、そこに描かれた人物と事件の謎を、キャンバス越しに究明する。作品への鋭い鑑賞眼とともに、事件への思慮深い観察が、確かに思えていた世界をみごとに反転させる。「本格」派ならでは手際があざやかな、美術ミステリー連作短編集。(amazonより引用)

絵画修復師の主人公が絵画にまつわる事件を解決していく、というお話。とはいえ絵画のうんちく満載、という方向ではなく、画家の精神性と事件を対照させてみる、といった方向性。

なので絵画に詳しくなくても、最悪絵すら見なくとも面白く読めると思う。自分も絵画に詳しくなく、結構ちんぷんかんぷんな所もありつつ読んだのですがそれでも楽しく読めるし、むしろ絵画好きな人からすると浅いのかもしれません。とはいえミステリとしてのできは中々良い感じ。

濃すぎないネタに絵画をまぶして優しく仕上げられた作品。小品といった趣

いいよいいよ