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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

泥棒は野球カードを集める -ローレンス ブロック 田口 俊樹 訳

泥棒は野球カードを集める―泥棒バーニイ・シリーズ (ハヤカワ・ポケット ミステリ)

泥棒は野球カードを集める―泥棒バーニイ・シリーズ (ハヤカワ・ポケット ミステリ)

泥棒稼業の隠れ蓑のつもので始めた古本屋がすっかり軌道に乗り、今では本屋の主人としてまっとうな暮らしを送っているバーニイ。気づいてみればもうかれこれ一年近くも夜のお勤めとはご無沙汰だ。ところが、店の新しい大家が法外な家賃をふっかけてきたものだから、バーニイは家賃の値上げ分を捻出するためにやむにやまれず泥棒稼業に逆戻りすることになった。首尾よくウェスト・サイドのとある高級アパートメントに忍び込んだまではよかったが、浴室で素っ裸の男の死体を発見。そのうえ、まったく身に覚えのない高価な野球カード・コレクションを盗んだ疑いまでかけられてしまったのだからたまらない。かくなるうえは野球カードを取り戻して身の潔白を証明するしかない!ある時は鮮やかな手並みの泥棒紳士。またある時は華麗な推理の名探偵―マンハッタンの小粋な快盗バーニイ・ローデンバーが十年ぶりに帰ってきた、最高の話題作。(amazonより引用)

こりゃ小気味良い。洒落たジョークがドンドン出てきてリズムの良い展開も相まってかなり気持ちよく読書が出来る。読書することが楽しい、ってのは結構珍しい気がします。中身が気になって先を読む手が止まらないというのは良くあるけども、読んでいることが楽しくて読む手が止まらないのは本当珍しい。楽しい。


紳士というよりは粋な泥棒バーニィが密室で死体を発見し、見なかったことにして出て行くのはクスリと笑える。どうにも面白すぎる。都合良すぎる人間関係に出来事も最後に糸が繋がって納得、訳者も言っていたまぁ残念な密室トリックもうまいことショボいことに理由づけられているので良しとしよう。

粋なお話に乾杯