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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

100人館の殺人 -山口芳宏

100人館の殺人

100人館の殺人

大富豪の館でメイドとして働く妹に頼まれ、名探偵・西園寺とその館にかけつけた神尾は、奇妙な殺人事件に遭遇する。衆人環視下、謎の方法で館の主が殴り殺され、容疑者は、なんと館を訪れていた計百人!誰もかれもが疑わしい!?しかも外界に通じる唯一の道である橋が爆破され、閉鎖空間内で次々事件が…。鬼才があなたに“本格ミステリ”の意味を問う、驚愕の最新作。(amazonより引用)

良い意味で調子乗ってきたね。容疑者100人の登場人物評の出落ちっぷりはすさまじく、今後もネタ的に語られていくでしょう。

肝心の話の方はこの100人の容疑者をうまく使えているとまではいかないが、実質オープンサークル+嵐の孤島的クローズドサークルの良いとこ取りが出来ている。容疑者を絞りきれないところから論理のアクロバットで犯人に辿り着く。クローズドサークル的な予測不可能さも作者お得意のど派手な展開で演出。良い意味で自分の持ち味を無茶な状況に適応させている


ただ、言い換えるとデビュー以来変わらぬ作風のためいい加減違う雰囲気でやって欲しい。ど派手な展開に意外にちんまりとしたでもバカバカしいトリック、健気な美人に元気いっぱいの妹キャラ、一昔以上前の名探偵と基本骨格がデビュー以来変わらないのは引き出しが少ないと言うことなのか。

次も同じ感じだと寂しいのう