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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

田舎の刑事の闘病記 -滝田務雄

田舎の刑事の闘病記 (ミステリ・フロンティア)

田舎の刑事の闘病記 (ミステリ・フロンティア)

部下の白石の無能ぶりに卒倒し、病院に運ばれた黒川刑事。折しも入院病棟では、不審者が頻繁に病室に侵入しているらしい形跡が見られ…。表題作「田舎の刑事の闘病記」をはじめ六編を収録。田舎でだって難事件は起こる。鬼刑事黒川鈴木、今日も奮闘中。猿を追いかけ、蜂に追いかけられ、奥さんと台湾旅行に出かけて散々な目にあう黒川、今回は殺人事件にも遭遇します。お待たせしました、ミステリーズ!新人賞受賞作家による、待望の脱力系ミステリ・シリーズ第二弾。 (amazonより引用)

良い感じに脱力するお気軽な良質ミステリ。描写が飛び飛びな点を除けば軽妙で思わずニヤニヤしてしまう文章にしっかりとしたトリックの実力派としてこれからも頑張って欲しい。

ベストは一番最初の「田舎の刑事と夏休みの絵日記」。白石のアホッぷりと黒川の奥さんのSぶり、それに周りの面々のおかしさが良く出ている一方でそのおかしさがトリックになっているうまさ。この作品は結構良い感じ

残りはこういった「小説的に面白い描写がトリックや伏線になっている」系の作品でないのでキャラの面白さで読ませる形なのが残念といえば残念。とはいえレベルは確実に高い。

次回作も楽しみ