最後から二番目の真実

主にミステリの感想

人柱はミイラと出会う -石持浅海

人柱はミイラと出会う

人柱はミイラと出会う

留学生リリー・メイスは、日本で不思議な風習を目にした。建築物を造る際、安全を祈念して人間を生きたまま閉じ込めるというのだ。彼ら「人柱」は、工事が終わるまで中でじっと過ごし、終われば出てきてまた別の場所にこもる。ところが、工事が終わって中に入ってみると、そこにはミイラが横たわっていた。黒衣、お歯黒、参勤交代―。パラレルワールドの日本で展開する、奇っ怪な風習と事件の真相とは。(amazonより引用)

これ、外国版で続ける気だよね

日本のいろいろな制度、風習がなくならず今も残っていたら……、そういった設定で書かれた作品。
間違いなく面白いが最後が近づくにつれ残念な出来になっていくのは仕方のないことなのかな。

なにせ最後にいくにつれ段々「推理→推論→推測」とヤマをはるといった風情になっていく。証拠もクソもなく結果的に合っていた、といった話になるので推論が面白くないと辛い。しかしこういった架空の制度や仕組みがあると他に「自分たちが知らないギミックがあるのでは」と思ってしまう。しかも短編集でドンドン新しい仕組みが出てくるのでこの疑惑が深まっていく。どうしようもない

しかし、石持流独自ロジックがあるので推論でのおもしろみがあるのでぎりぎりセーフか。