最後から二番目の真実

主にミステリの感想

ドクトル・マブゼ -ノルベルト・ジャック 平井吉夫訳

ドクトル・マブゼ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ドクトル・マブゼ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

不世出の犯罪王、怪人マブゼ博士あらわる!はじめは単なるイカサマに思えた。憑かれたように大金をカードに賭け、負け続ける人々。だが賭け金を手に消え去る男は常に別人のように見える。陰謀の存在を嗅ぎ取った検事ヴェンクは、賭博クラブへの潜入捜査を敢行した。彼の目前でまたも不可解な勝負が。そしてそれを見守る謎めいた女…その時ヴェンクは、凶悪な毒蛇の尾を掴んだも同然であることに気付いていなかった!第一次大戦後、ナチス台頭前夜のドイツに忽然と現われた怪人と、若き正義漢の対決。フリッツ・ラング監督が映画化し、サイレント映画史上最大の犯罪映画となった名作。(amazonより引用)

「!」が多すぎる。独特な「自らの帝国」を夢見るマブゼ博士を主役とするピカレスクもの。面白いのはまぁSも良いとこの博士に女がことごとくなびくのと、意外にまっとうに催眠術を掛ける「流れ」があるところ。

「博士」って肩書きが日本ではミスターやら〜さんってのとそんなに変わらないせいか(博士なのにフリーターと大差ないじゃないかってキャラは漫画に多いですよね)、マブゼ博士のようにきちんと、というほどでもないけど、仕事しているのは却って面白いな。

台詞の最後が大概「!」で終わっているのは最後まで慣れなかった!そんなに決断的に生きているの!ドイツ人は!

ラストは非常に映画的で面白いけども、どうも映画版はラストが違うらしいので気になっている。無声映画は取っつきにくそうで……

なかなかでしたよ