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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

紅楼の悪夢 -ロバート・ファンヒューリック 和邇桃子訳

紅楼の悪夢 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

紅楼の悪夢 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

酒場、賭場、娼館が集まり、この世の極楽ともいえる一大歓楽地・楽園島。出張旅行の帰途、腹心の部下マーロンと共に宿を求めてこの地を訪れたディー判事。繁盛を極める楽園島で何とか確保した宿は、かつて自殺が相次いだ不吉な一室、紅色で室内を統一した通称・紅堂楼だった。剛胆な判事は気にも留めなかったが、絶世の美女が突如部屋に闖入したり、奇怪な人影が窓外に現れたりと、怪事が相次ぐ。そして深夜、宴席から戻った判事を待っていたのは、紅の絨毯に横たわる全裸美女の死体だった…極楽の裏に潜む地獄を暴く、判事の比類なき名推理。(amazonより引用)

渋いねぇ。ディー判事が粋な人だってのは今までからわかるし、マーロンもぶっきらぼうながらどうして粋なやつだが、犯人まで侠だってのがねぇ。どう考えても全員かっこよすぎる。残念なのは死人ばかりなり、といった感じ。本当、死人以外はみんなかっこよいオトコばかりだ。

解説でも書かれているが、この話の核は「侠」だ。作中で書かれる「何もかもを捨ててしまえる」人物こそ「侠」であり、犯人にそこが色濃く現れている。全てを捨てることになっても現実に執着してるのが人間らしいし。

まぁ、かっこいいわぁ

トリック的にも錯誤が面白い。