最後から二番目の真実

主にミステリの感想

ロウソクのために一シリングを -ジョセフィンテイ  直良和美訳

ロウソクのために一シリングを (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ロウソクのために一シリングを (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

英国南部の海岸に、女の溺死体が打ち上げられた。すぐに身元は映画女優のクリスティーン・クレイと判明。現場の状況から事故死とも考えられたが、ロンドン警視庁のグラント警部は背後に殺人の臭いを嗅ぎとった。容疑者としてクリスティーンの別荘に滞在していた青年ティズダルが浮上するが、警察の動きを察知して行方をくらましてしまった。そんな折り、クリスティーンの遺言が開示され兄ハーバートへの奇妙な遺言が明らかになった!名作『時の娘』のグラント警部初登場。ヒッチコックの「第3逃亡者」の原作としても知られる黄金期の傑作。(amazonより引用)

黄金期の傑作と呼ばれるだけに人をぐいぐい引き付ける力がある。水死に見える謎の女性が実は殺人だった。と思ったら有名な女優だった。容疑者が逃亡した。シンプルな事件を巧みに視点を変え、情報を出し、興味を持続させるうまさはさすが。

奇妙な遺言も途中であっさりとその意味が解かれたり、犯人特定までぐずぐずだったり、序盤の魅力ある展開からするとがっかりなラストですが、正直それすら面白い。いったい何が出てくるのか、ミステリの「びっくり箱」のような楽しさがあった。

満足