最後から二番目の真実

主にミステリの感想

なぎなた -倉知淳

なぎなた (倉知淳作品集)

なぎなた (倉知淳作品集)

完璧だったはずの殺人計画を徐々に崩壊へと導いてゆく、“死神”を思わせる風貌の警部。米大統領選挙の熱狂の最中、勃発したひとつの殺人事件。謎は、消え去った三発の銃弾。たくらみに満ちたミステリ・ワールド、「運命の銀輪」「闇ニ笑フ」「幻の銃弾」など七編を収録。(amazonより引用)

・運命の銀輪
・見られていたもの
・眠り猫、眠れ
・ナイフの三
・猫と死の町
・闇ニ笑フ
・幻の銃弾

やけに長い後書き
で構成された短編集。

こめぐら同様のおもしろさはある物の、こちらはどちらかというとデビュー近辺の、まだ方向性を決めきれていない作品が集まっている。

作者も後書きで言っている「運命の銀輪」の死神刑事や、「ナイフの三」の4人組などシリーズ物になりきれなかったもの(この作品集からシリーズ物に復活したりして)、闇二笑フや猫と死の町のように少々ブラックなものなど、今の倉知氏からは想像しにくいものが多い。

それでもその根底に「ずらし」があるからか後味はそれほど悪くなく、結構笑えてしまうのがいいところか。

とはいえそれでも、ちょっと普段と違う倉知淳が楽しめる作品集。

貴重