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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

編集者を殺せ -レックス・スタウト 矢沢聖子訳

探偵ネロ・ウルフを、事故死した娘は実は殺されたのではないかと考える父親が訪ねてきた。娘は出版社に勤める編集者で、亡くなった晩は原稿の採用を断わったアーチャーなる作家と会う約束をしていたという。ウルフはこのアーチャーという名前に聞き覚えがあった。先日、弁護士事務所で起きた殺人事件にも同じ名が登場したのだ。ウルフに命じられて二つの事件を調べるアーチーの目前でさらなる殺人が!アーチーは一計を案じ、関係者の女性たちにウルフ秘蔵の蘭とディナーを贈るが…美食家探偵が苦虫を噛み潰しつつ、狡知な殺人鬼と対決する。(amazonより引用)

初めてのネロ・ウルフ。享楽主義でエゴイスト、しかし心の底に優しさを持ったまさしく「山」を感じさせるキャラクターです。彼の助手を務めるアーチー・グッドウィンも軽妙なやりとり、軽い性格ながら人を思いやる好青年で、何か理想的な家族や友人を見るような気持ちになった。

話は、手がかりも何もない殺人事件の依頼を、全財産を失う覚悟で父親(娘を殺され、悲嘆に暮れるさまが非常にリアル)が相談しにくるところから始まる。

あまりに手がかりがなく、霧の中をあらゆる手を尽くすところが実にかっこいい。女のハーレクイン、男のハードボイルドというがこのかっこよさはまねしたい!

殺人事件自体の真相は派手さはない物の、如何に少ない手がかりから犯人を追い詰めるか、その発想に感嘆。面白い。

スタイリッシュでかっこいい。