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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

誘拐作戦 -都築道夫

失敬したフォルクスワーゲンに乗り込んだ四人とおんぼろフォードの主が、京葉道路で拾った女で一儲けしようと、伸るか反るかの誘作戦をぶち上げた! ワーゲンを無断借用された私立探偵が事件の関係者として登場、捜査官の向こうを張って局面を更に掻き回す……。章を交互に書き進める二人の語り手捜しなど、趣向満載の本格探偵小説。(amazonより引用)

隠したい物はあえてさらけ出しておく、そうすれば見つからない。そんな言葉を思い出す作品。

あまりに堂々と隠し、堂々と見せる。そうすることで却って見つからなくしている。何せ出だしから不自然な状況から始まる。フォルクスワーゲンをかっぱらったら、都合良く女が倒れている所に出くわす。そこにたまたま医者崩れがやってきて運び出す。そうしたら女は死んで、とんだ誘拐作戦が始まる。

この出だしにどれだけの伏線が張られ、どれだけ「あからさまに隠された」か。最後に真相が明かされた時に思わず笑ってしまった。優れた手品を見たようなものだった。きれいにレッドヘリングにひっかかった。

傑作!