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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

柳生十兵衛秘剣考 -高井忍

女だてらに武の道を選んだ毛利玄達は、男装し諸国をめぐっている。同じく放浪を続ける腐れ縁の柳生十兵衛に、何かとちょっかいを出されつつも研鑽に励んでいる。ある時“卜伝”と名乗る人物に出会い、そのふるまいに感銘を受けるが、十兵衛によると、彼には見過ごせぬ裏がありそうで…。隻眼の剣豪、女武者と共に謎に挑む!期待の新鋭の放つ、傑作書き下ろし時代ミステリ短編集。(amazonより引用)

ミステリ的に歴史を解釈すると、この作品のように面白くなる。卜伝や宮本武蔵など有名どころの剣客が登場することがまず面白い。既知の有名人をやりたい放題アレンジして出せるのが歴史ミステリの卑怯な点だと思う。なにせ逆にアレンジしないことで意外性を出せるのだから。

作者が「漂流巌流島」で見せた丁寧な検証を今回も行っている(だろう。だって歴史に詳しくないから)。しかし、今回はいろいろな剣客の決闘シーンの方が気が入っている。宮本武蔵の決闘シーンはやっぱり手に汗握る。下手に何合も打ち合わず一太刀でほぼ決まるのが面白い。

いや、良かったよ