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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

ヴェルサイユの影 -クリステル・モーラン 野口雄司訳

かつては太陽王が君臨し、多くの廷臣が群れ、貴族が集ったヴェルサイユ宮殿。灰色の雨が降り、霧のヴェールがあたりを濡らす朝、宮殿庭園の中央を見た警備員は目を疑った。そこには長い髪を地面に広げ、黒の衣服をつけた細身の女性の身体が横たわっていた。額には銃弾が穿った穴が…現在は観光客に公開されているとはいえ、とりわけ夜間は厳重な警備がなされているはずの宮殿に、なぜ他殺死体が?ヴェルサイユ司法警察のボーモン警視は宮殿職員の尋問を開始する。だが彼を嘲笑うかのように、第二、第三の死体が!パリ警視庁賞受賞の力作。(amazonより引用)

ヴェルサイユ宮殿を舞台にした、人情味?人間性?あふれる作品。論理を重んじる本格の部分より、人間を描く方に力が入っているのでそこは好き好きかな。

ヴェルサイユで起きる連続殺人の謎を縦軸に、人間の持つ不可思議さや恋愛を横軸にしたバランスは個人的には好き。悪く言うと2時間ドラマのような安直な展開ながらどこか予想を外す展開が興味深い。

佳作。