最後から二番目の真実

主にミステリの感想

リスの窒息 -石持浅海

名門中学に通う栞は、友人とともに狂言誘拐を企て、秋津新聞社に身代金を要求した。新聞社とは無関係な一般市民の命を救うために、身代金は払われるのか? 矢継ぎ早に送られてくる脅迫メールの内容はエスカレートし、やがて、見るに耐えない写真が添付され……。取材と報道という武器を奪われ、警察に通報できない状況で新聞社が下した決断とは? 著者渾身の犯罪小説。(amazonより引用)

誘拐事件を犯人と身代金を要求された相手と両面から描いたミステリ。犯人側の動き、それに対応する新聞社と二つの動きを読めるのはなかなか新鮮。とはいえ、結構石持らしさが出ているので、奇妙な動機には首をひねりつつ読んでいくことになった。

新聞社が素早く対応できるのは良いのだが、いくら何でも考えすぎだろう、と言いたくなる行動も多い。いくら犬猿の仲の出版社からプレッシャーを感じているとはいえ、やはり警察に通報しないのは納得できない。犯人側の稚拙な計画が偶然新聞社に伝わらないのも不自然。しかも最後は急転直下で終わるのだが、いくら何でも急すぎる。唐突に打ち切られた漫画のようなラストに連載当時、不満がでなかったのか?

ちなみに今回の犯人の動機は結構普通というか、犯行のきっかけに対して唐突な感じはするものの破れかぶれの犯行と言うことで納得は出来る。

うーん、微妙。