最後から二番目の真実

主にミステリの感想

STEEL BALL RUN (24) -荒木飛呂彦

大統領を倒し、その野望を食い止めたジョニイ。だが、一瞬の隙を突かれ、何者かに遺体を奪われてしまった! 犯人を追う中、いよいよレースはFinal STAGEに突入する。レース、遺体争奪戦、そして世界の行方は――!?(amazonより引用)

雑誌ではすでに読んでいたが、改めて単行本で読むとまた違う感慨が湧くね。今までのJOJOとは違い、第6部と同様に主人公以外が最後の敵を倒す展開が今の荒木飛呂彦氏の思考を表してるのかね。

第6部はそれでも直前まで徐倫が戦ってラストをエンポリオがバトンを受け取る感じだったのに対して、今回はラストでジャイロが脱落、バトンを受け取ったジョニィもDioにはかなわずルーシーが決着をつける。

バトンの脱落、ということが今回のJOJOの見るポイントなのかも。今までは皆良くも悪くも「正義vs悪」の戦いを繰り広げてきたけど、今回は「正義のような悪vs悪のような正義」みたいな二面性のあるキャラが多かった。ジョニィやルーシー、Dioは自分が幸せになるために動いていたし、大統領は自分の国の幸せのために、そう考えると今回の戦いは「正義vs正義」だった気がする。だからバトンは受け取られない。

少年誌から抜けたことで書けるようになったのは勧善懲悪ではないドラマ、ということかねぇ。