最後から二番目の真実

主にミステリの感想

岸辺露伴ルーブルへ行く -荒木飛呂彦

フルカラーで描かれる岸部露伴の奇妙な物語。ルーブル美術館の企画で始まった漫画だが、相変わらず荒木氏らしいというか、自分の世界をばっちり出して他の人に合わせようという部分がないのがイイ。

他の人は巻末の紹介を見る限りルーブル美術館を主役に据えた作品を描いているようだが、この作品はルーブルでなくても良いが、ルーブルであることで奇妙なリアリティを感じさせる作品になっている。

しかし、初めて荒木漫画を読んだ人はヘブンズ・ドアーを理解できるのだろうか?過去の因縁に縛られる人間というのは、SBRのシビル・ウォーでも描かれたが荒木氏の今の思いがあると言うことだろうか?

漫画としては奇妙なスタート、中盤のサスペンス、意外な結末、と島田荘司氏が泣いて喜びそうな新本格チックな組み立てが面白い。どこか面白い物語には共通の骨があるのだろうか。

中身はもちろん面白い。