最後から二番目の真実

主にミステリの感想

幻影のペルセポネ -黒田研二

気鋭のプログラマー各務秀則は、なぜ殺されたのか?尊敬する先輩の死の謎を解くため、ネット上に構築された電脳空間「惑星ペルセポネ」にログインした来栖正孝は、秀則が「ペルセポネ」で操っていた分身「ノリリン」もまた仮想世界の中で惨殺されていたことを知る。やがて「ペルセポネ」の美少女「メグ」とともに犯人探しを開始した来栖を、虚実の世界を往来する巨大な悪意が襲う。(amazonより引用)

「信大出身作家」コーナーに陳列されていなかったくろけんの作品。小説で描かれる「仮想空間」は嘘くさすぎるものが多いけど、こいつは「仮想空間」を上手くミステリに取り込めてる。

仮想空間ならではの動作(人そっくりのキャラが動いているけど、人ではない)が仮想空間での殺人に生かされているし、ネットと現実の人物のギャップやら取り扱いが上手いなぁ。

その分「ネット+現実」で登場人物が2倍になって混乱しやすくなるけど、その分上手く現実側とネット側でリンクをとっているから整理はされてるね。

所々アナログな防御法があったり、うーん、面白いぞ。

なぜネットと現実、両方で殺されなければならなかったか、着地点は王道ながら納得度が高い。
手間と効果が見合ってないけど。

いやでも面白い。