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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

デカルトの密室 -瀬名秀明

ヒト型ロボットが実用化された社会。ロボット学者の祐輔と進化心理学者の玲奈は、ロボットのケンイチと共に暮らしている。三人が出席した人工知能のコンテストで起こった事件から、悪夢のようなできごとは始まった。連続する殺人と、その背後に見え隠れする怜悧な意思が、三人を異世界へ引き寄せる―。人間と機械の境界は何か、機械は心を持つのか。未来へ問いかける科学ミステリ。(amazonより引用)

正直難しいわ。第2の密室は脳みそを暗喩しているとしても、中国人の部屋やフレーム問題や人間原理、果ては「人間らしさ」まで俎上にのせて読者をどこに連れて行こうとしているのか。

言いたいことややりたいことはおおよそ分かる(つもり)だけども、これをエンタメとして書き上げてしまう所が瀬名氏の豪腕のなせる業か。一つ一つを丁寧に説明しつつ、現実の問題としてこれら「中国人の部屋」や「フレーム問題」を起こさせるといったい何が起きるのか、を描いているのは面白い。工学と哲学の境目にある部分が面白い。

気になるのはこれだけの主題を詰め込んだことによるごちゃごちゃしたところ位か。大分人間のように動く(考えている、ではなくて)ロボットが出てきているのはまぁ、前提として受け入れるべきなんだろうな。

うーん、とはいえ難しい。