最後から二番目の真実

主にミステリの感想

ウィンブルドンの毒殺魔 -ナイジェル・ウィリアムズ 高儀進訳

妻を殺そう。そう思いたってからというもの、ヘンリーの頭の中は、太った醜悪な妻をどうやったら始末できるかということで、いっぱいだった。絞め殺す。崖からつきおとす?それとも、自動車に細工して事故に見せかける。いや、毒殺がいい。毒殺こそ、わが大英帝国の伝統と誇りにつちかわれてきた、秘めやかで美的な殺人方法だ。これでいくしかない。手段が決まると、ヘンリーはさっそく下調べをはじめ、タリウムという無味無臭の毒薬があるのを知った。これを料理にふりかければ、健康食品しか食べない妻のエリナーも、なんの疑いももたずに口にするだろう。だが、ヘンリーの細やかな気配りと努力にもかかわらず、妻はそう簡単に毒殺させてはくれなかった。のどかな郊外住宅地を舞台に、さえない中年男が妻をこの世から抹殺すべく、あの手この手の大奮闘をくりひろげる、ブラック・ユーモアたっぷりの英国ミステリ。(amazonより引用)

妻を殺そうとあれこれ努力する小心者を楽しユーモアミステリ、なんだけど結構凄いわ。

絞殺する度胸がないので、毒を盛って妻を殺そうとするんだけど誤って友人が毒入りチキンを食べてしまう所から始まり、漂白剤入りポンチを飲まそうとして失敗し村人がみんな飲んでしまったり。もちろん村人はほとんどがぶっ倒れ死者まで出る始末。

その後も殺そうとしては失敗を繰り返していき…… 最後の落ちには唖然とする。

良いも悪いもすっ飛ばすこの落ち。何これ