最後から二番目の真実

主にミステリの感想

死は我が隣人 -コリン・デクスター 大庭忠男訳

オックスフォード大学学寮長選挙のさなか、住宅地で殺人事件が発生。テムズ・バレイ警察のモース主任警部は、血の海に横たわる女の死の謎を追い始めた。一癖も二癖もある隣人たちの錯綜する証言から、やがて殺人事件と学寮長選挙との意外な関係が明らかに。だが、その矢先、モースは病に倒れた。苦痛に耐えながらたどりついた、混迷の事件の真相とは?現代本格ミステリの最高峰、モース主任警部シリーズついに佳境へ。(amazonより引用)

傍若無人なモースとそれに何だかんだ付き従うルイスのやりとりが楽しい。決してベタベタしているわけでもなく、冷たいわけでもない、適度な距離感。今の国内新人からは余り見られない描写が新鮮。

曖昧で一歩進んでは二歩下がる事件の様子に対し、各章のエピグラフは章の内容とリンクしており非常にはっきりと楽しめる。いったい何が起き、何が起きなかったのか。隠れているモノと目に見えるモノ。蘊蓄の森の中に事件は隠れ……

面白い。