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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

四月の橋 -小島正樹

四月の橋 (講談社ノベルス)

四月の橋 (講談社ノベルス)

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探偵役は鹿児島弁の抜けない弁護士川路弘太郎。リバーカヤックが趣味のせいか、川では死体に出会い、河口で発見された死体の殺害犯として逮捕された容疑者の弁護を引き受ける。知り合いの女弁護士の父親だったからだ。前作で見事な推理の冴えを披露したカヤック仲間、那珂邦彦の頭脳も借り、家族の秘密や昔のいじめ事件…と複雑な謎を解き、水上の大団円を迎える。日本版『川は静かに流れ』の傑作。 

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島田荘司バリの大トリックをものすごく地味に使う小島氏の新作。いや、まぁ変な書き方になってしまったけど悪口ではないよ。あくまで地味に見えてしまう、という話なので。

 

今回は鹿児島弁抑え気味の真面目弁護士川路がやっぱりあっちこっちかけずり回りながら事件を解決していく、本格とハードボイルド的なものを混ぜ合わせたような雰囲気。過去のいじめ事件と現在の殺人事件。余りに直線的に結びついていると言われるかもしれないが、正直好きだよ。この手の感動的な展開は。

 

ラストにカヤック仲間が集まって、河口を通せんぼする所は感動してしまった。一回もカヤックやったことないけど、みんないいやつなんでしょう。現実でも。

 

とはいえ、度重なるどんでん返しと大トリックの結果、被害者の父親と息子はとんでもないキャラクターになってしまっているぞ。イイのこれで?