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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

キッド・ピストルズの最低の帰還 -山口雅也

キッド・ピストルズの最低の帰還

キッド・ピストルズの最低の帰還

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よく似ているようで全然違う、パラレル英国にようこそ。キッド・ピストルズとピンク・ベラドンナが、遂に還ってきた!―今回もまた、マザーグースの唄声響く、難事件を引き連れて。奇才・山口雅也が満を持して放つ、キッド・ピストルズ13年ぶりの大復活。(amazonより引用) 

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最初に言っておくと出来が最低って意味じゃないよ。本当に久しぶりの「キッド・ピストルズ」ものの短編集。

 

「誰が駒鳥を殺そうが ー キッド・ピストルズの最低の帰還」

二つの塔の片側にいたとき、もう一方では殺人事件が……。なかなかいいじゃない。好調な出足を感じさせてくれる一編。弓道とアーチェリーをダシに使って着地点を見事に隠している。届かないはずの矢の謎がとても面白い。 


 「教祖と七人の女房と七袋の中の猫」
クイズっぽい状況を描いた一編。どこにも逃げられない一本道に入ったトラックから子供たちが姿を消した。横がだめなら縦だ、と誰もが思う分けだけどここまでの論理のジャンプは出来ないなぁ。

 

「鼠が耳をすます時」

SFチックな一編。目の見えないバンドが起こす殺人。キッドの優しさってのは格好いいね。 


「超子供達の安息日」

研究所の超能力少年・少女に起きる殺人事件。超能力があろうが、名推理を見せるキッドと山口氏に感動。 

 

最低な帰還をしたキッドの最高にイケてる短編集。