最後から二番目の真実

主にミステリの感想

数学的にありえない -アダム・ファウアー作 矢口誠訳

数学的にありえない〈上〉

数学的にありえない〈上〉

数学的にありえない〈下〉

数学的にありえない〈下〉

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巨大な陰謀に巻き込まれた天才数学者ケイン。窮地に追い込まれた彼の唯一最大の武器、
それは「確率的に絶対不可能な出来事」を実現させる能力だった----。
北朝鮮に追われるスパイ、謎の人体実験を続ける科学者、宝籤を当てた男、
難病の娘を持つ傭兵......随所に仕掛けられた伏線が次々に起爆、全ての物語は
驚愕の真相へと収束する----。 (amazonより引用)

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色々と凄いことが起きるハリウッドアクション映画的な展開、味付けとしての統計学量子力学。海外の作家さんは凄い人が結構いるんだよね。

 

話は「最高にギャンブル中毒で統計学者な主人公ケイン」と「凄腕なんだけどあっちゃこっちゃに情報を売っているCIA捜査官のヴァナ」がタッグを組んで悪の科学者をやっつけちゃおう、というまぁシンプルなお話。そこに丹念に伏線を張っていく事でここまで面白い話にするって所に感服する。

 

本当、伏線はとても丹念に張られている。ケインが色々な未来を見るときに感じる「臭い」にもきちんと意味があるし、悪の科学者の姿を勘違いさせる部分があるんだけど、その部分は叙述トリックのようにきちんと「まっ正直に嘘はついていない」。海外と日本での小説に対する考え方の違いのようなものを感じさせるね。

 

一流のミステリで有り、サスペンスだね。