最後から二番目の真実

主にミステリの感想

黄金夢幻城殺人事件 -芦辺拓

少年名探偵と怪人どくろ男爵、時空を越えて対決す!

「黄金夢幻城」を目指す少年名探偵の大冒険は、さまざまな物語世界を、
そして時空を通り抜け、「現代」によみがえる。
超絶推理の探偵物からスパイスのきいたショートショートまで、
変幻自在の芦辺ワールドがこの一冊に集結!(amazonより引用)

時代物に、ショートショート、少年探偵に怪人、芦辺拓の作家人生の色々な部分を混ぜ込んで仕上げに森江春策をかけたら、はい、できあがり!というもう凄くごちゃごちゃ感のある作品集。

元々演劇として書かれた脚本を仕立て直して色々なモノを「意味を持って」配置していくとここまで異形の作品集になるのか、と感動。芦辺氏といえばかなりやり過ぎる作家であり、「グランギニョール城」や「紅楼夢の殺人」、「千夜一夜の殺人」に「奇想宮の殺人」とここのところ尖りまくった作品を出していることからするとある意味では想定内、作品としては想定外。

なにより、作家人生も長く、今まではほとんど森江春策一人がシリーズ探偵として頑張ってきたのだが、ここに来て少年探偵スバルを投入とは……

どこまでがギャグでどこからがマジか分からない雰囲気なのに、やることは芦辺氏らしい剛速球。もう常人にはついて行けない気がします。