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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

ねじれた文字 ねじれた路 -トム・フランクリン 伏見威蕃訳

CWA賞ゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)、LAタイムズ文学賞受賞! デニス・ルヘイン、ジョージ・ペレケーノス、デイヴィッド・ロブレスキー絶賛。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作家が贈る感動のミステリ

ホラー小説を愛する内気なラリーと、野球好きで大人びたサイラス。1970年代末の米南部でふたりの少年が育んだ友情は、あるきっかけで無残に崩れ去る。それから25年後。自動車整備士となったラリーは、少女失踪事件に関与したのではないかと周囲に疑われながら、孤独に暮らす。そして、大学野球で活躍したサイラスは治安官となった。だが、町で起きた新たな失踪事件が、すべてを変えた。過去から目を背けて生きてきたふたりの運命は、いやおうなく絡まりあう――。
英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)、ハメット賞ほか多数のミステリ賞ノミネート。(amazonより引用)

いうなれば二人の大人がもう一度青春を取り戻す話。ラリーは過去の冤罪から村八分にされて、それでも村以外にすむことは出来ず、客の来ない自動車修理工場を営んでいる。サイラスは治安官となって村のありふれた事件を追う。少年時代は友人だった二人は(冤罪の原因となった)事件のせいで友情は修復不能となり、今では顔を合わすことすらない。

胸に迫る寂しさがどこまでも垂れ込んでいて、苦しいモノがある。ラリーは自ら無罪を言うほど情熱を持てず、サイラスは日々の雑事に追われ過去の事件とは向き合わない。そこを、突然ラリーが撃たれ重傷となる事件が起きる。サイラスは過去を調べ始め、重なるように挿入される回想が過去の真実を描いていく。

ラリーが友情に飢えていること、夢破れたサイラスの寂寥感。いいね