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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

黄昏に眠る秋 -ヨハン・テオリン 三角和代訳

黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

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霧深いエーランド島で、幼い少年が消えた……
母ユリアをはじめ、残された家族は自分を責めながら生きてきたが、二十数年後の秋、すべてが一変する。少年が事件当時に履いていたはずの靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに送られてきたのだ。急遽帰郷したユリアは、疎遠だったイェルロフとぶつかりながらも、愛しい子の行方をともに追う。
長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた父娘を待つ真実とは?
スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀新人賞、英国推理作家協会賞最優秀新人賞をダブル受賞した傑作ミステリ!(amazonより引用)

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まずタイトルが良い。そして舞台も良い。霧深い田舎の島で、過去に失踪した息子を探す母。真相を追う祖父。そして回想では殺人さえしてしまいそうなガキ大将ニルス・カントの人生が描かれる。

 

ミステリ的には見るものは少ないながらも、ミステリ的な仕掛けを小説の味わいに利用しているため、読んでいて非常にしんみりとした気持ちになる。特に故郷を失ったニルス・カントの悲しみは気がつけば、彼に感情移入していた。

 

素晴らしい小説。自作も是非読みたい。