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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

フリント船長がまだいい人だったころ -ニック・ダイベック 田中文訳

フリント船長がまだいい人だったころ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

フリント船長がまだいい人だったころ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

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アメリカ北西部の海辺の町ロイヤルティ・アイランドでは、男たちは秋から半年ものあいだ厳寒のアラスカで漁に励み、妻たちは孤独に耐えながら夫の帰宅を待つ。十四歳の少年カルは、いつか父とともにアラスカに行くことを夢見ていた。しかしある日、漁船団のオーナーが急死し、町の平穏は崩れ去る。跡継ぎのリチャードが事業を外国に売りはらうと宣言し、住人との対立を深めたのだ。その騒動のなかでカルは、大人たちが町を守るために手を染めたある犯罪の存在に気づく。青春の光と影を描き切った鮮烈なデビュー作。

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これはかなり文学的で暗い作品。あらすじを読めば、おおよそ話の筋が想定出来るだろうけど、それでも引きつける文章と内容。といっても内容は本当にどうでも良いような母親のレコード趣味が延々書かれてたりするわけだけども、それでも引きつけらる。

 

暗い雰囲気に、投げやりな「被害者」、はっきりしない性格の主人公に、意固地で自己中心的な周囲の大人達。大人へ向けた童話のような面白さ。