最後から二番目の真実

主にミステリの感想

スチームオペラ -芦辺拓

スチームオペラ (蒸気都市探偵譚)

スチームオペラ (蒸気都市探偵譚)

毎朝配達される幻灯新聞が食卓に話題を提供し、港にはエーテル推進機を備えた空中船が着水・停泊。歯車仕掛けの蒸気辻馬車が街路を疾駆する―ここは蒸気を動力源とした偉大なる科学都市。進路に頭を悩ませる女学生エマ・ハートリーは、長旅から帰還した父を迎えに港への道を急いでいた。父が船長をつとめる空中船“極光号”の船内で不思議な少年・ユージンに遭遇したエマは、ひょんなことから彼と共に名探偵ムーリエに弟子入りし、都市で起きる奇妙な事件の調査に携わることになる。蒸気機関都市を舞台に贈る、少年少女の空想科学探偵譚。

 

表紙通りの元気な少女が主役の「蒸気都市」もの。キャラクターが類型的とか、さすがに今回はこの人いらんだろ、という人が出てくるとか、色々文句つけたい部分はありますが、おおむね面白い。

 

途中の蒸気都市、エーテルがが実在する世界をいかしたトリックはジュブナイル的で面白い。というかこの話ならジュブナイルで書いた方が受けは良いと思う。いいよ、この荒唐無稽さ。

 

で、最後の原発批判はやっぱりいらないなぁ。いや、ユージンの正体やらはさらっと流して良かったんじゃない。こういった出自なら。

 

最後以外は面白い。