最後から二番目の真実

主にミステリの感想

午前零時のサンドリヨン -相沢沙呼

午前零時のサンドリヨン

午前零時のサンドリヨン

酉乃初、普通の高校1年生。だけど実は……、レストラン・バー『サンドリヨン』でマジシャンとして活躍する彼女が遭遇した出来事を解き明かす。第十九回鮎川哲也賞受賞作。

 

小洒落ていて、審査員から「上手い」と言われることはある、実力派の新人。とはいえ、審査員から「上手すぎてちょっと……」と言われるほどなので、テクニックが少々鼻につく。(「上手すぎるから受賞させないってことはないでしょう」は名言だわ)

 

テクニック重視な感じが「サンドリヨン」って名前にも表れていて「シンデレラ」じゃだめなんでしょうね。やっぱり。

 

お話は典型的な「ボーイ・ミーツ・ガール」でもはや最近は当たり前の「女の子の方が有能」で、「よく言えば普通の男の子」の組み合わせ。そこで終わらせないテクニックが作者には見られて、実力があるのを感じるんだけど、正直新人に期待する勢いは少ないかな。上手くて問題は何もないんですけど。

 

10年目の作家さんの作品のよう。