最後から二番目の真実

主にミステリの感想

量子力学の解釈問題―実験が示唆する「多世界」の実在 -コリン・ブルース 和田純夫訳

量子力学の解釈問題―実験が示唆する「多世界」の実在 (ブルーバックス)

量子力学の解釈問題―実験が示唆する「多世界」の実在 (ブルーバックス)

「意識をもつ観測者」が状態を収縮させる力を認めるか、自分のコピーが無数に存在することを受け入れるか―。長らく信じられてきた「コペンハーゲン解釈」に代わり、最近の実験は「多世界解釈」を明確に支持している。本書は、解釈問題の歴史を丁寧に振り返ったうえで、並行世界を利用して“爆弾”を検知しているとしか思えない驚きの実験などを紹介しながら、なぜ「多世界解釈」が合理的なのかを論証していく。

 

多世界解釈がなぜ支持されるのか、コヒーレンスの喪失は何を意味しているのか。波動関数をどう解釈したら良いのか?常に疑問を持たざるを得ないトピックをそれなりに柔らかく解説している。

 

確率的にしか存在しない素粒子の塊である我々はなぜ、一意に存在しているように思えるのか、それを著者は「エンタングルメント」という概念で説明する。多数の波動関数を重ね合わせると確率の高い箇所が一カ所に固まってしまい、最終的に一意に場所が固定される。と。

 

うーん面白い。