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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

狩久探偵小説選 -狩久

狩久探偵小説選 (論創ミステリ叢書)

狩久探偵小説選 (論創ミステリ叢書)

狩久
1922(大11)年、東京育ち。本名・市橋久智。別名・貝弓子。慶応義塾大学・工学部電気学科を卒業した46(昭21)年に結核で倒れ、療養生活に入る。51年、『宝石』の短篇懸賞に「落石」「氷山」の二作を投じ、「落石」が優秀作5編の内に選ばれた。53年、自宅療養に入ってからは、本格推理の他、官能サスペンスや、自らを作中に登場させた私小説的作品などを発表し、貝弓子名義では創作翻訳も執筆。その傍ら「関西鬼クラブ」(後の「SRの会」)東京支部を主宰し、同人誌『密室』に創作などを寄せた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

古典を読んでみました。狩久氏といえばやはり「虎よ、虎よ、爛々と-」なわけですが、時代的な事を勘定に入れなければ、最早ありふれた形式なのかと感じた。なにせ解決に次ぐ解決、仮説に次ぐ仮説、登場人物一人一人が犯人であり、探偵であり。やはりこういった解決の乱打は読んでいて楽しい。

 

選者からは結構批判されている「落石」「氷山」はさっぱりとしたプロットと短編らしく無駄のない手がかりの配置でこちらの方が面白いかも。年月の風雪に耐えるのはこういったシンプルでロングストロークな作品かもね。