最後から二番目の真実

主にミステリの感想

首斬り人の娘 -オリヴァー・ペチュ 猪股和夫訳

首斬り人の娘 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

首斬り人の娘 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

みなに忌み嫌われる首斬り人は、医術に長けた、型破りな大男。
17世紀ドイツ。子供を殺したとして産婆が投獄される。だが、処刑吏やその娘はその無罪を確信していた。世界的ベストセラー。興奮の歴史ミステリ大作。

1659年。ドイツ南部の街ショーンガウで子供が殺された。遺体にあった奇妙なマークを見た住人たちは、魔女の仕業だと殺気立つ。そして産婆のマルタが魔女と疑われて投獄される。だが、処刑吏クィズルとその利発な娘マクダレーナは、彼女の無実を確信していた。マクダレーナに恋する医者ジーモンとともに、二人は事件の真相を探りはじめる。しかし、そこに第二の殺人が起きる。街の有力者たちがマルタの処刑を求めるなかクィズルらは真犯人を突き止めることができるのか? ドイツ発のベストセラー歴史ミステリ

 前近代のヨーロッパのある町で子供が殺される。殺された子供には魔女の仕業とも取れるアザがあった。シンプルながら現代との違いを感じさせる出だしで始まる。

 

その後、首斬り人尾のクィズルが魔女狩りを止めようとし、彼の娘に惚れている町医者見習いのジーモンが謎を解こうとする。ある意味典型的なダブル主人公。頭は良いが腕っ節は弱いジーモンと、剣の腕が良く博識だけど頑固なクィズル。彼ら二つの車輪を駆動する御者はマクダレーナ。本当に上手く物語が動いていく。

 

 ドイツでベストセラーと言うが納得の出来。ちなみに表題の「首斬り人の娘」は完全に意味がない。マクダレーナはただ可愛いだけでした。