最後から二番目の真実

主にミステリの感想

絞首人の手伝い -ヘイク・タルボット、森英俊 訳

 

絞首人の手伝い (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

絞首人の手伝い (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 

 

 【絶対不可能犯罪!】 汝、オッドの呪いによりて朽ちはてよ……晩餐会の席上で始まった、つまらない口喧嘩にすぎないはずだった。だがクラーケン島の所有者フラント氏に向けて義弟のテスリン卿が呪いの言葉を吐きかけたとたん、異変は起きた。その場に昏倒したフラントは、なんとそのまま絶命してしまった! しかも怪異は続いた。フラントの死体は死後数時間もたたないうちにすっかり腐乱してしまったのだ……一族に伝わる呪い、水の精霊のたたり、襲いかかる怪物、そして密室の謎。不可能犯罪ミステリの醍醐味をたっぷりと詰めこんだ幻の本格ミステリ、ついに登場

出だしの「呪いの言葉」→「絶命」のコンボで始まり、離島に何とかたどり着いた人物の視点で何が起きたかが語られ始める。中々事件時の状況や登場人物の動きが分からずじれったいですが、その分一人一人の性格や考え方が掘り下げられているので良い。

 

その後も外連味のある事件が続発し、由緒正しき古典的本格の雰囲気はばっちり。落ちそのものはがっかり系の普通の解なのだが、そこに至るまでの推理の経過は面白い。海外でこんなミステリを書いている人もいるんだねー。