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最後から二番目の真実

主にミステリの感想

眼球堂の殺人 -周木律

 

眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社ノベルス)

眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社ノベルス)

 

 

天才建築家驫木煬(とどろき・よう)が、山奥に建てた巨大な私邸<眼球堂(がんきゅうどう)>。
そこに招待された、各界の才能と謳われる著名人たちと、放浪の数学者十和田只人(とわだ・ただひと)。彼を追い、眼球堂へと赴いたルポライター陸奥藍子(むつ・あいこ)が見たものは、奇妙な建物、不穏な夕食会、狂気に取りつかれた驫木、そして実現不可能な変死体。誰が殺した? でも、どうやって? ――一連の事件の真実(ほんとう)の「真実」を、十和田と藍子は「証明」することができるのか?

密室! 館! 不可能犯罪! 本格ミステリのガジェット満載にして、清新かつ斬新なトリック! 刮目せよ。これがメフィスト賞だ!

 

2013年のこの時に、20年前の新本格時代を感じさせる作品が出てくるとは、という部分にまず感動。この作品が良い悪いの前にこういった作品が出てきたことに 驚く。気がついたら新本格っぽいこういった作品って見ない。

 

最近の作品らしい不自然なキャラ付けはあるものの、どんでん返しや無茶な作りの館は全盛期の新本格らしい。天才建築家が建てたにしては必然性や物語性の薄い建物なのは残念。ただ、トリック面からは建物の配置やギミックまで丁寧に作ってあるので痛し痒しかなぁ。

 

と言うことはやっぱり、無茶苦茶なトリックややりたいことを前にだした作品が苦手な人にはだめな感じ。とはいて久しぶりに新本格らしい新本格を読んだので最高に楽しめた。

 

次も読もう。